保湿はしっかりと

保湿はしっかりと

「保湿の手抜き」は厳禁

 

カサカサ肌の奥では炎症が起きているんです。

 

美しい肌の条件の一つは「しっとりとした潤い」ですね。

 

そう、スキンケアの基本中の基本は「保湿」です。

 

では、保湿が十分でないと、いったい何か問題なのでしょうか。

 

保湿不足によるカサカサ肌は、単に「乾いている」という状態のみならず、規模が小さい「炎症」が発生している状態なのです。

 

その状態になってしまうと、肌の線維芽細胞が正常に働いてくれなくなってしまいます。

 

線維芽細胞は、美しい肌を作ってくれるヒアルロン酸やコラーゲンの元となる細胞なのです。

 

つまり、保湿不足の問題は、「肌表面だけでなく肌の中の老化を加速して、たるみやシワの進行を早める」ということなのです。

 

の多くの人が、「自分は乾燥肌だ」と言っています。

 

そういう方に限って、「間違った保湿ケア」をかたくなに続けておられたりしますね。

 

そこで、保湿に関する二大誤解を紹介します。

 

 

〈保湿の誤解1〉夏は汗をかくから、保湿は手を抜いてもOK

 

日本の夏は、もはや熱帯。たくさん汗をかきます。

 

そんな肌表面にある汗を「保湿剤」と誤解してのことでしょうか。

 

梅雨入り後の汗ばむ時期から突然保湿を「手抜きする」方が少なくありません。

 

冬の間は、化粧水・乳液・クリームでしっかり保湿しておられたのに、化粧水オンリーに切り替えるというように。

 

汗はもちろん、皮脂腺から分泌されてくる皮脂と一緒に「皮脂膜」をつくってくれます。

 

ですが、汗だけに頼りきりの保湿ではその力はごく小さいものになってしまいます。

 

本来汗というものは、肌の表面の「汚れ」的な存在でもあるため、アトピー性皮膚炎の悪化因子としてもよく知られているんです。

 

ほんのわずかな保湿力に期待して汗をそのままにして放っておくというのは、肌荒れの原因にもなってしまうかもしれません。

 

お肌の保湿機構は、三つに分かれます。

 

 

@皮脂膜…皮膚の表面を覆う脂質。

 

A天然保湿因子(NMF)…角質細胞の間にあるアミノ酸など。脂質ではありません。

 

B角質細胞間脂質…文字通りに、角質細胞の間にある脂質です。

 

 

肌の保湿の主役はなんといってもBの「角質細胞問脂質」で、保湿パワーは@Aにまさります。

 

保湿化粧品として開発されているのも、多くはBの脂質の成分なのです。

 

 

〈保湿の誤解2〉肌を甘やかしたくないから保湿しない

 

時々、「肌を甘やかしてはならぬ」と確固たる信念で、洗顔後も何もつけないなど、超シンプルケアを貫いている方もいらっしやいます。

 

「肌には皮脂という天然のクリームがある。余計な人工物を塗ると、肌の機能がスポイルされて、皮脂が分泌されなくなると聞いたこと、がある!」

 

こう固く信じる方も実は少なくおりません。

 

しかしこれは都市伝説みたいなもの。少なくとも現時点の皮膚科学では、そのような報告はありません。

 

加齢とともに「保湿力」はどんどん下がる

 

肌に刺激を与えないのはよいことですが、現代社会でシンプルケアが過ぎると、肌がカラカラになってしまいます。

 

毎日メイクをきめて、オフィスビルやマンションでエアコンの風にさらされているのに「お肌のために全く何もしない」というのでは、お肌にとってむしろ悪影響を及ぼします。

 

事実としてはっきりしているのは、加齢によって肌の皮脂分泌量が減っていくこと。

 

仮に、若いころに、自力で保湿可能でシンプルケアで十分だった肌でも、年齢を重ねていくうちに、自力ではなんともならない肌に変化していくものなのです。

 

結論として、「一年中保湿命!」

 

これを強調したところで、次から具体的な保湿法のポイントを押さえていきましょう。