紫外線は恐ろしい

紫外線は恐ろしい

肌の老化原因の7割が紫外線

 

美肌づくりにUV対策、つまり紫外線対策は欠かせない。これはもはや「常識」となりました。ただ、こういわれると、どう思いますか?

 

「UV対策は、年間を通して行わなければなりません」

 

「はいはい、夏にはがんばっていますよ!」という方に、わたくしはお説教いたします。

 

夏限定のUV対策では、「手遅れ」になってしまいます!」

 

「そろそろ夏だな、しょうがない、始めるか〜」と思うころには、とっくにUVはあなたのお肌をむしばんでいるのです。

 

「UVインデックス」というものがあり、これは、世界保健機関(WHO)による、UVの強さを衣す指標のことです。WHOのガイドラインでは、インデックス「3」ですでに「日中はできるだけ日陰を利用し、長袖シャツ、日焼け止めや帽子を利用しましょう」というレベル。

 

これが「8」以上になると「日中の外出はできるだけ控えよう。必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しましょう」というおそろしいレベルになります。

 

「安心して戸外で過ごせる」のは、なんと「2以下」です。それって12月と1月だけなんです!冬至の前後の、太陽の軌道が低い時期限定です。
3月のUVインデックスはすでに「3」を超え、5月には真夏とほぼ同じレベルに上がっています。しかもこれ、関東の平地のデータですから、西日本や高地だと同時期でも数値が高いということになります。(ちなみに世界的には、赤道のまわりとヒマラヤ高地のUVレベルが、抜群に高いのです)

 

さらに気にしていただきたいことを加えると、春から秋までは曇天でもインデックス「3」超えの日がほとんどだそう。UVの一部(UVA)は雲を突き抜けて降ってきますから、「カンカン照りでさえなければ安心」ということはありません。そもそも夏にジリジリ感じるのは「熱線」であって、UVは肌では熱として感知できないものです。

 

今が真冬であったとしても、「UV対策の習慣づけ」をすぐにでも始めましょう!

 

ほんとうに怖いUVの老化力

 

毎日毎日、日焼け止めを塗って、それも一日中何度も塗り直すなんて、ほんとにめんどう……」

 

わかりますよ。ただ、そのつど思い出していただきたいのはこの言葉。

 

「肌老化、その7割はUVから」

 

そう、肌が老化する最大の元凶はUVによる光老化であるといわれているのです。

 

ではこであらためて、UVについてお勉強しましょう。

 

私たちのまわりには「電磁波」が無数に飛び交っています。そのうち、ヒトが眼で感知できるのが「光」です。虹は「七色」といいますが、あ
れは「光しかいろいろな波長の電磁波の合成だからこそ、そう見えるのです。

 

波長が長い順に「赤⇒オレンジ⇒黄⇒緑⇒青⇒紺⇒紫」と並んでいますが、これらの色はあくまで人の眼に見える範囲の波長の電磁波です。

 

可視光線よりもちょっと波長が長い電磁波は、かわいそうに「赤より外側」扱いで、「赤外線」呼ばわりされています。ちなみに赤外線より波長が長いのが、電子レンジや通信・放送に使われる「マイクロ波」と「電波」ですね。

 

そしていよいよ登場。「紫」より短い波が、「紫外線」です。英語で「Ultra Violet rays」、これを略して「UV」と呼びます。なおUVより波長が短くなると「X線」「カンマ線」という「放射線」になります。

 

UVBのエネルギーはUVAの100倍

 

さて本題の、UVが肌に与える影響についでです。

 

UVの中でも波長が長い(「紫」に近い)のが「UVA」で、波長が短いのが「UVB」、と区別されます。

 

降りそそぐ量としては、UVAが圧倒的に多くて、UVBの10〜50倍にもなります。

 

しかもUVAの波長は、ちょうどいい具合に肌の奥の「真皮」層まで直接屈いてしまうという特徴を持っています。「真皮」の層まで届いたUVAは、とっても大切なたんぱく質である「コラーゲン」や「エラスチン」を破壊します。貴重な弾力が直撃され、シワやたるみの原因になります!

 

一方のUVBは、波長の関係で「真皮」層にまでは届かないものの、角層で約70%が吸収され、「表皮」で悪さをします。

 

UVBは、波長がUVAよりも短い、つまりUVの中でも「光線」というよりどちらかというと「放射線」に近い電磁波です。降りそそぐ量はUVAより少ないものの、そのエネルギーはUVAの1000倍ともいわれています。

 

このエネルギーによって、UVBは「サンバーン(日光皮膚炎)」を引き起こします。そうです、日焼けのことです。別名「急性UV障害」。

 

日光皮膚炎(日焼け)は、UVを浴びた後8〜24時間ぐらいで発症します。赤くなったり、ピリピリしたり、ひどいときは水ぶくれや「びらん」をつくり、脱水など全身症状を起こすこともある、れっきとした「火傷(やけど)」の症状です。

 

そして、このサンバーンの後2週間くらいをピークに、メラニンがどっさりつくられて、「サンタン(日焼けの定着)」になります。

 

ここまで強烈な症状とならなくても、UVを日常的に浴びていると「慢性皮膚障害」が起きます。これが「光老化」です。

 

日光を5分浴びただけで進行する光老化

 

お年寄りの肌を見れば、その症状はわかります。肌全体が弾力なくたるんで、深いシワが刻まれ、肌は黄ばんで、茶色のシミやイボが認められる。これらが「光老化」の症状。長年なんの対策もなしにUVを浴び続けてきた結果です。

 

「光老化」は、大きく分けて二つの障害からなります。「DNAの障害」と「酸化的障害」です。肌を構成する細胞のDNAを傷つけ、酸化ストレスを増やすということです。

 

その結果、例えば、お肌の弾力のもとである「コラーゲン」や「エラスチン」を分解する「MMP」酵素を増やしてしまったり、「線維芽細胞」が「コラーゲン」や「エラスチン」をつくり出す力を弱めてしまったりと、老化につながることになります。

 

たった5〜15分、それも1日おきに日光に当たるだけで、MMPの産生量が高まり続けるという研究報告もあります(※注古。その問、シワやたるみはどんどん進行するのです。

 

シミや黄ばみも、長年にわたってUVを浴びてきた結果生じるもの。

 

ある研究によると、60歳までシミをつくらないためには、ノーケアで1日にUVを浴びてよい分数(「時間」じゃなくて「分」ですよ)の限界は、真夏でだったの3分ちょっと、冬でも16分ちょっとなんですって!UVはまさに「肌の老化」の元凶そのものです。

 

ここまで読んでいただいてもまだ、「UV対策は通年で」といわれて「めんどくさい」と感じますか?