美肌のために血糖値をおさえる

美肌のために血糖値をおさえる

「血糖値を上げない」生活で美肌になる

 

「今日はそこまで食欲はないし、食聨は軽く済ませようかな〜」という日、パスタ一品のランチを選ぶこと、ありませんか? あるいは夏休み、お子さまと一緒に毎日そうめんで済ませていたり……。

 

こういった糖質多めの食事習慣。じつは肌の「たるみ」を加速させる要因になるということ、ご存じでしょうか?

 

炭水化物は糖質と食物繊維からできていますが、そのうち糖質は、肌の五大老化要因の一つ「糖化」を加速させてしまうのです。

 

私は、麺類の敵というわけではありませんよ。「糖質過多」の食事に要注意と言いたいだけないです。麺類だけでなく、ご飯やパンも、とり過ぎはNGです。

 

「ああ、糖質制限ダイエットの話ね?」とおっしゃられる人もいると思います。……もちろん、糖質をおさえることはダイエットのためでもありますが、ここでは痩身ではなく、皮膚の美容がテーマです!

 

長きにわたって肌の若さと美しさを維持する「ウェルエイジング」を目指したいのであれば、ぜひ食事にも気を配りましょう。まずは、栄作バランスの偏りからの脱却が大事です。

 

糖質過多の食事はお肌を劣化させる

 

「糖化」とは、体内のたんぱく質に糖が結びついてしまう現象のことです。

 

炊きたてのときはつやつやふっくらのご飯も、そのまま放雌して時問が経つとカピカピになってしまいますよね。この現象とまったく同じではないものの、お肌の中のたんぱく質が糖にとりつかれて劣化するイメージは、わかっていただけるでしょうか。

 

食事で摂取した糖は、本来は脳や筋肉でエネルギーとして使い叨られるべきものなのです。

 

しかし、現代人の生活では糖の摂取量が過剰になりやすく、余分な糖が体内にとどまってしまうのです。

 

生物が地球に誕生して以来の長い長い歴史における「飢え」の経験から、動物の体には飢餓に耐える仕組みが備えられているそうです。しかし、糖質の過剰摂取への対策はできていません。過食による肥満が深刻化しているという人類の現状は、40億年の生命の歴史でも、ここ数十年に起きたばかりのことだからだとか。

 

ということで、過剰な糖は人に深刻な障害をもたらします。

 

糖の代謝には、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが働きますが、糖の過剰摂取が続くと、膵臓はインスリンを多く出そうとしてくたくたに疲弊し、次第にインスリン分泌能力が衰えます。せっかく分泌されたインスリン自体の働きも、さらなる過食や運動不足で低下します。

 

すると、血液が慢性的に高血糖状態になってしまいます。これにより動脈硬化が引き起こされたり、腎臓などの臓器の重篤な病気につながったり、失明のおそれがある網膜症を引き起こしたりします。これが糖尿病です。

 

糖たっぷりの食事は骨をも劣化させる

 

大人の体の60%は水分で、それに次ぐ17〜18%がたんぱく質で構成されています。

 

たんぱく質は体内の皮膚、筋肉、血竹など令身のあらゆる部位に存在します。ハリのあるお肌のカギになる「真皮」の「コラーゲン」や「エラスチン」もたんぱく質からできています。このたんぱく質に糖が結びついてしまうことによって、たんぱく質が劣化してしまい「ダメたんぱく」になってしまいます。つまり正常に働いてくれなくなってしまうのです。

 

肌全体をベッドに例えるとすると、マットレスの役割を担っているのが「コラーゲン」で、弾力を維持するスプリングの役割をしているが「エラスチン」です。そのマットレス本体とスプリングが劣化してしまうというわけです。どう考えても肌のたるみやシワに直結するのです!

 

さらに、「表皮」が糖化すると、肌が黄ばんで見えますし、肌の最外層の「角層」が糖化してしまうと、水分保持能力が低下してしまいます。つまりは、糖化は肌のくすみや乾燥の原因にもなるということです。

 

逆にいえば、「黄ぐすみ」「乾燥」「たるみ」フンワ」といった肌の悩みを抱えている方は、食習慣による過剰な糖によって、体中のたんぱく質が劣化している叮能性が少なくないということになります。

 

さらに、糖分を吸収しやすいとり方をしていたり、あるいは老化によって糖の代謝量が低下したりすることで、糖の体内滞留量は増加します。肌の老化を過剰な糖が加速させ、バッドエイジングをもたらすのです。

 

糖化によって、骨も劣化します。なぜなら骨の体積の約50%はコラーゲンなのですから。

 

骨は、コラーゲンの塊の外側にカルシウムがのって固めているというイメージのものです。そのため、糖化によって骨折しやすくもなりますし、骨粗しょう症の原因にもなります。

 

骨密度の減少は、さらなるお肌のたるみの原因にもなります。だってお顔の骨が萎縮すると、そこにのっている組織がずれ落ちるんですから。アメリカでの研究では、顔面骨の加齢による骨密度の減少割合が、腰椎のそれと比較して十数%も大きいという報告もあります。

 

健康あっての美ですし、それがほんとうのウェルエイジングというものです。肌のたるみやトラブルを防ぐためにも、将来の生活習慣病予防のためにも、糖化を防ぐ食生活をすぐ始めましょう!